【マニアックな話し】ヘアケアでサルファイトを使いこなす

活性ケラチンを使いこなすためには、このサルファイトというのは極めて重要な成分になります。

なぜならサルファイトは毛髪とケラチンを繋げる状態に変える役割があるからです。

活性ケラチンを活用したトリートメントの効果を上げます。

サルファイトとは【亜硫酸Na】のことを指していて、亜硫酸は化学式がSO₂で表される無機化合物で、硫黄と酸素から構成されています。

硫酸と聞くとちょっと怖いですよね。え、大丈夫なの?と思われるかもしれませんが案外身近な所で使用されていたりします。

例えば、亜硫酸Naは食品や飲料品の防腐剤として使われていたりもします。

食品や飲料品のラベルには「亜硫酸塩」として表示されてますが、一応食品にも使える安全性の高いものってことですね。

サルファイトは毛髪の結合を切る還元剤と同じ特徴がありますが、他の還元剤と少し違った特徴を持ちます。

ちょっとマニアックな話しになってしまいますが、チオール基をもたなくシスチン結合(癖の結合)を直接切ることのできる成分です。

サルファイトが髪の毛のシスチン結合を切る際の活性温度は、一般的には50℃から60℃の間とされています。

この温度範囲では、サルファイトがシスチン結合を切りやすくなりますが、過剰に熱を加えると髪のタンパク質も変性してしまうため髪の毛にダメージを与えることになります。

髪の毛の状態によって、この活性温度の範囲は変わることがあります。

例えば、パーマやカラーをした髪の毛は、通常の髪の毛よりも薬剤によるダメージが大きいため、サルファイトが髪の毛のシスチン結合を切るために必要な活性温度が低くなると考えれます。

髪の毛に不必要なダメージを与えないようにするためには、適切な温度と加熱時間を選ぶ必要性があるわけです。

冒頭で説明したように活性ケラチンに関わってきますが、どういう使い方をするのか分かりやすく説明します。

毛髪と活性ケラチンを繋げるためにはシスティンの繋がる手の部分に余計なものがくっついてしまっているので、サルファイトで余計な成分との結合を切り、毛髪と活性ケラチンを繋ぎ直すわけです。

繋ぎ直すためにもいろいろありますが、大雑把にいうとこんな感じです。

ただのケラチン入りトリートメントより効果が高く、一般的な美容室では殆どしない様々な工程があり、さらさらな髪の毛が長続きする秘訣なんですね✨

お客様に説明することはないであろう活性ケラチンとサルファイトのお話しでした🫧

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