【成分を誘導体化】毛髪内部に効かすトリートメントが美容室トリートメントの真骨頂

目次

一般的な市販トリートメントとの違い

髪の補修において、内部と外部は分けて考える必要があります。

内部にケア剤を入れ込むためには分子量が小さくないと内部に入りません。

市販のトリートメントで指通りが良くなるのは分かりやすいと思いますが、ハリコシがでるといった実感はわきづらいじゃないでしょうか。

内部に補修成分をいれて固定させるというのは美容室のトリートメントならではですね。

また浸透性を上げるというのも大切な要素になります。

自分のおこなう髪質改善がなぜ効果が高いのか、分かりやすく解説していきます。

髪質改善×分子量

分子量とは分子を構成する原子の原子量の総和のこと。

要は成分の大きさですね。

この分子量というのは自分たち美容師が知っておかないと薬剤の性能を十分に活かせなくなってしまうので、ある程度把握しておくことが大切になります。

つまり髪質改善にとって重要な要素の1つなんですね。

毛髪内部に入り込める分子量

これはざっくりなんですが〜1500未満は低分子・1500〜3000は中分子といってどちらも毛髪内部に入り込めるサイズです。

3000以上はなかなか内部に入り込めないんですね。

そして10000を超えてくると高分子の扱いになります。

毛髪の内部補修は低分子〜中分子のケア剤を使用し、外部補修は高分子のケア剤を使用する、という具合に使い分けるわけです。

髪質改善の一例

まず内部補修に低分子のケア剤【低分子活性ケラチン】と【アミノ酸パウダー】と【ポリフェノール】を使用します。

活性ケラチンとして使用しているのはフランスケラチノーブ社のシナチントップです。とても優秀なケラチンですね。

この分子量は300〜400としっかり内部まで浸透させることができます。

アミノ酸はケラチンよりさらに小さく、微細な部分を補修してくれます。

さらに【誘導体化させたポリフェノール】で髪内部にハリをだします。

誘導体化とは浸透させやすくしたということ。

これらをさらに毛髪内部まで浸透させるために、髪の毛をアルギニンシャンプーで浸透させやすい状態にしてあげることも重要です。

内部補修をしたところで外部補修をします。

外部補修に使うのは高分子の成分。主にポリマーになります

ポリマーとは、身近なもので例えればナイロンやポリエステルとかですね。

美容室では【高分子ケラチン・シスチンポリマー・ジマレイン酸ポリマー・セラック・被膜形成系ジメチコン】などの高分子ケア剤が優秀で使用してます。

これらの特殊成分が内部〜外部まで補修できる効果の高いトリートメントになるわけです。

浸透剤を使いこなす

分子の大きさだけでなく、先ほどあげた補修成分の浸透力をあげるための原料も使いこなします

  • 毛髪をほどよく膨潤させて、キューティクルの蓋を開ける。
  • 成分をより溶かし、低分子化させる。
  • 疎水部分に入り込ませやすくする。

尿素やネオソリューアクリオ、ポリオール】などを使用してケア剤を浸透させてます。

分子量や原理を理解し使いこなす

内部に効かすのか、外部に効かすのか。

新しい成分はどこに作用しどう結合してくれるのか。

成分を理解し、毛髪構造を理解し、実感が一番大事ですが結果を理論でとらえることが髪質改善上達への道なんですね。

後は実践し、目で見て手で触って感じながら試行錯誤して髪質改善を追究していきます✨

もっともっと上達しますので乞うご期待ください🫧

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