【必読】警戒すべき食知識【人生を変える身体の整え方】

健康のために食のリテラシー(適切に理解・判断する能力)をつけることは必要不可欠です

正しい情報源というのはとても難しく、エビデンスがあるといっても信用のできるエビデンスかどうかは素人目にはまったく分かりません。

180度違う意見が多いように、180度違う論文も多いからです。

そこで重要なのが信頼度の高い学術誌に載った研究論文なのかどうかです。

信頼度の高い学術誌とは精査され、そこに掲載された論文がどれほど引用されているかで分かります。

そういった上位の超一流誌や生化学が【良い情報源】になるわけです。

結局のところ、そういった専門誌を読み解いていて、現場に立たれている方が1番信用できると個人的に思います。

それは美容業界でもそうです。

そんな方の書籍等を参考に重要であるところを簡潔に分かりやすく書き記してますので、健康に役立てていけたら幸いです。

他の記事も参考にどうぞ。

目次

「ポッテンジャーの猫」と「食生活と身体の退化」

昔から伝えられている食生活と健康に対する示唆に富んだ興味深い研究があります。

それは【ポッテンジャーの猫】です。

カリフォルニアの結核研究所に勤務していたポッテンジャー博士は、研究のために猫の副腎切除を行っていました。

そんな中、手術中に死んでしまう猫と生き延びる猫がいることを不思議に思い、観察を始めました。

すると、生の餌を与えられた猫ほど生命力が強いらしいということが分かってきました。

そこで肉やミルクを7パターン用意し与える実験をしました。

その結果、肉もミルクも生で与えられた猫たちは、全身の骨格が良く口蓋が大きく歯列も綺麗だったそうです。

毛艶も良く、寄生虫は少なく、繁殖も旺盛で、かつ扱い易い性質。

一方で、熱を加えた肉や殺菌乳を与えられ続けたグループの猫は、繁殖にばらつきが出て猫たちの体に退化が起きはじめました。

退化は代を追うごとに悪化し、骨が脆弱になりカルシウムとリンの成分が減っていきます。

他にも視力低下、心臓疾患、甲状腺疾患、肝臓疾患、卵巣・睾丸疾患などさまざまな疾患が多発します。

精神疾患も起こり始め、雄猫は大人しくなり、雌猫は凶暴化しました。

3世代目ともなると、無精子症や皮膚病、アレルギーも多発し6ヶ月生き延びることさえできませんでした。

4世代目が育つことはありません。

では、途中で食生活を良いものに変えたらどのくらいの期間で正常な猫に戻るのか?

2世代目の退化した猫を何とか正常に戻すのになんと4世代かかったそうです。


これはかなり衝撃的事実かと思います。

まさしく現代人が様々な疾患にかかりアレルギーが増えているのは、食生活に起因すると考えるのが普通ですね。

そうしたことを明確に示す貴重な研究はいくつかあり、アメリカの歯科医師 W・A・プライス博士原著「食生活と身体の退化」では伝統的な食生活を送っている人々と、近代的な食生活に移行した人々の口腔内、顎、顔面の形態、および全身の健康状態を調査しました。

そこで得た調査結果も大変興味深いものでした。

伝統食を食べている人達は完璧に近い健康体ときれいに並んだ歯、骨格を持っていて、近代の文明食に移行した人達は歯並びが悪く、顔の形が悪い子どもが多く生まれているということが明らかになったのです。

伝統食の人達は共通点として、伝統的な食生活はその土地によって違いはあれど、彼らの多くが動物性の油脂を自然なままの形で食べていることが判明しました。

近代の食生活の人達は、砂糖、精白穀物、缶詰、殺菌牛乳、加工した油脂類を多く摂取しています。

第一世代でも虫歯や感染症が増える中、第二世代以降では顔面形成を含めたそもそもの骨格がおかしくなり、免疫も低下しあきらかな退化が見られます。

まさに「ポッテンジャーの猫」と同じ道筋を辿りつつあるんですね。

また、昨今のコロナやメッセンジャーワクチンによる免疫不全または免疫抑制はますます酷くなる懸念も指摘されています。

近代化における人類全体の課題となりつつあるわけです。

ご自身やご家族の健康のために出来ることは最大限取り組まなければ、後世に負の遺産を残してしまうということです。

皆さんが想像している以上に何を摂取するかは非常に重要なものなんです。

根本的な身体に取り込むべき食べ物とは?

私たち人類のDNAは大昔、狩猟や採集をしていた時代に完成されています。

その当時の食生活が健康的に生きていく上で重要なのは疑いようもありません。

栄養状態でいえば、現代でいう糖質制限の食生活が当たり前でした。

現代人の多くが糖質中毒に陥っている異常事態ということを、強く認識しなければなりません。

無意味なカロリー制限

太る太らないはカロリー次第だと今でも信じてる方はとても多いです。

ですが、実際は全く違います。我々のお腹につく脂肪は脂肪からできているわけではないんですね。

摂った糖質が分解されブドウ糖となり、血糖値が上がります。

血中のブドウ糖が余ればグリコーゲンに変わり筋肉や肝臓に取り込まれ、それでも余れば中性脂肪に形を変えて脂肪細胞に取り込まれます。

中性脂肪が糖質によって増えれば血液もドロドロになり、あらゆる血管性疾患にも繋がります。

つまり太る原因は糖質であり、あらゆる病気の元は過剰摂取された糖に辿り着くわけなんですね。

カロリーも脂質も関係ないことはないですが、ウェイトを占めるのは圧倒的に糖質です。

血糖値コントロールが健康を左右する

高血糖状態や血糖値の激しい上昇下降を繰り返すことが身体に予想以上の大きなダメージを与えます。

働く年代の病気や身体の不調の9割以上は血糖値の問題です。

まずはここからコントロールするのが先決ですね。

  • 清涼飲料水や果実ジュース、缶コーヒーは血糖値を急激にあげる悪魔の飲み物。
  • 果物の果糖は脂肪に変わりやすく太りやすい糖である。
  • 食べる順番の鉄則は野菜→タンパク質→糖質。
  • 良く噛んで食べる。食べ過ぎを防ぎます。
  • 糖質は少なめに。

体質によって血糖値が上がりやすい食べ物など相性があったりしますが、ご飯を少なめにしておかずを多くする食事がおすすめです。

低脂肪は体に良いわけではない

先程も述べましたが太る原因は糖質です。脂肪の摂り過ぎではないということ。

現代の日本人は平均して脂肪の摂取量が低いと言われてます。

脂の質にもよりますが本来積極的に脂を摂るべきなんです。低脂肪食をしてる場合ではありません。

コレステロールを気にする人もいると思いますが、食事によって変動するコレステロール値は微々たるものです。そこがまず誤解されていることなんですね。

摂りすぎても脂質はしっかり排出されます。吸収され過ぎてしまうのでは?と不安がる必要はないわけです。

発がん性のあるものは避ける

発がん性があるかどうかは食中毒みたいに食べてすぐ分かる物ではありません。

薬に発がん性があるかどうかは処方された患者を丁寧に経過観察し、副作用を追うからこそ分かる物ですがそれでも10年くらいかかるのが通常です。

食べ物の発がん性については、私達消費者によって何十年もかけ壮大な人体実験によって判明します。

ですが、判明したとしても様々な大人の事情がありますから禁止されることは少なく、個人の判断に任されます。

例えばハム、ソーセージ、ベーコンの加工肉は発がん性があると明らかになっています。

知らないというだけで自分の首を締めているということです。

成分表を読み取れるようになろう

濃口醤油や薄口醤油の裏の成分表にはナトリウム表記がなされていますが、薄口の方が塩分濃度が高いことがあります。

実はナトリウム1グラム=食塩2・54グラムなんですが、日本食は塩分を取りがちなため注意が必要です。薄口だから〜と安心できるわけじゃないんですね。

塩分の1日の食塩摂取量の目標は、男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満、高血圧の予防・治療のためには6グラム未満です。 

また食品添加物についても分からないものがあればその度に調べてみるといいですね。

これを知らなくて驚いた方はちゃんと表示に詳しくなってご自身や家族の健康を守りましょう。

良く分からない健康法には気をつける

尿のphは食べた物の影響を受けるので痛風の人はアルカリ性食品が勧められます。

ですが、巷で言われる「現代の食生活では血液が酸性に傾きがちだからアルカリ性食品を積極的に摂りましょう」はでたらめです。

血液のphは【酸塩基恒常性】と呼ばれるメカニズムによって7・35〜7・45と弱アルカリ性に傾いていて、そもそも酸性に傾いてしまっていたら即命に関わることになってしまいます。

野菜などアルカリ性の食品を摂ることが悪いということではありません。

巷で溢れる健康法には生化学や信頼のできるエビデンスに沿ってないものも大変多く、変な根拠に騙されないようにしましょう。

和食は健康に良いわけではない

基本的に糖質と塩分を過剰摂取してしまう可能性が高いです。

日本人のソウルフードである【】は糖質であり、「日本人の身体はご飯を食べるようにできているんだ」なんて言葉を信じてはいけません。

白いご飯を食べるようになったのはごく最近のことであり、私たちの祖先、縄文時代において狩猟や採集が主でした。

糖質をたくさん摂るような遺伝子では無かったんですね。

結果、現代において糖質の過剰摂取で様々な生活習慣病が発生しています。

健康的な食事法の基本のキは【糖質を減らすこと】になるわけです。

牛乳は身体に良い飲み物?

世界中の長寿の村では搾りたての牛乳が多く飲まれている傾向にあります。

スイスのレッチェンタール渓谷の人々は、無殺菌牛乳、チーズなどの乳製品、ライ麦パンを中心とした食事で生活しています。

彼らは歯を磨かないのに虫歯はなく、歯並びが綺麗で、血管性疾患(脳卒中や心筋梗塞)などの文明病も発症していません。

しかし、先進国の研究では大腸がんや乳がんを増やすという疑いも指摘されています。

これは牛乳そのものが悪いのではなく、飼育環境による問題だと考えられています。

つまり、ストレスのかかる狭い空間での生活や感染症を防ぐための抗生物質、早く成長させるための肥育ホルモン、高温殺菌による栄養の喪失。

放牧されて牧草で育った牛とでは、得られる牛乳の質が違って当然だと思いませんか?

これは牛肉にも言えることです。

特に女性に大腸がんが増えやすい傾向にあるので無理に牛乳を取る必要は無いと思います。

牛肉も摂取するのは1ヶ月に1回ぐらいが好ましいようです。最も病気のリスクを抑える効果が高いのは鶏肉です。

グルテンフリーは健康食ではない

グルテンとは小麦に含まれるタンパク質の一種で、これにアレルギー反応を示す人が増えています。

アレルギーを持つ人にとってグルテンフリーを摂取すれば体調が悪くならなくて済むということなので特別健康食というわけではありません。

小麦粉の代わりに米粉などの糖質が使われているので、グルテンフリー=糖質フリーではないのでお間違いなく。

トランス脂肪酸は極力避けなければいけない

トランス脂肪酸とは「液体である植物油に水素加工して個体にしたもの」であり、心臓病のリスクを高める極めて危険な物質ということが明らかになってます。

マーガリンやショートニング、サラダ油などに多く含まれているのでできる限り避けましょう。

料理に使う油としてはサラダ油は最もトランス脂肪酸が多く、キャノーラも多め。コメ油やアマニ油は少なめでエキストラバージンオリーブオイルが最も少ないです

アルミ製の鍋は使わない

溶け出したアルミニウムは体内に蓄積されます。脳に蓄積されたアルミニウムがアルツハイマー病の原因になると言われてます。

プロテインやアミノ酸パウダーの怖さ

タンパク質は普段の食事から摂りすぎるということは滅多にないので、植物性と動物性のタンパク質を積極的に摂っていくべきです。

ですが、プロテインには注意が必要です。

タンパク質を摂ると体内で窒素や尿素など毒素が生まれ、腎臓がろ過をして尿として排出されます

タンパク質を過剰に摂取してしまうと、ろ過をしている腎臓に大きく負担がかかり「慢性腎臓病(CKD)」となり最終的には人工透析となります。

現在、日本にはCKD患者は1330万人いるとされていて、約33万人の人工透析患者がいます。

また、腎結石や骨粗鬆症リスクが増大します。

プロテインは一度にタンパク質を摂れてしまうため、過剰にアミノ酸濃度が上がり腎臓に強い負担をかけてしまうんですね。

健康のためと、プロテインを摂取していると健康を害している可能性があるわけです。

プロのアスリートでもない限り必要なタンパク質量はたいして違いがないようです。

成人で体重の0.8(運動しない人)〜1グラム(運動する人)が推奨量です。

目安としてお肉の4分の1がタンパク質量と覚えておきましょう。

もし必要摂取量が足りてないからといって、どんどん筋肉が落ちていってしまうということにはなりません。

アミノ酸プールというメカニズムがあり、筋肉や血液中に約25gのアミノ酸がプールされているのですぐには大変なことにならないからです。

何はともあれ、吸収されやすく加工された糖質やタンパク質を一度に取れば負担が大きく、あらゆる疾患のリスクが上がるわけですね。

食事から栄養を取り、時間をかけて消化をするのが最も望ましいということです。

質をあげる、体に良い食べ物

  • 【エキストラバージンオリーブオイル】 血糖値を下げる効果があり、トランス脂肪酸もごく少量。
  • 【ナッツ】身体に良いものが詰まってる。無塩を選ぶこと。小腹が空いた時おすすめ。
  • 【お酒】特にワインがおすすめ。血糖値を下げる効果やポリフェノールもたくさん摂れる。蒸留酒(焼酎、ウィスキー等)も糖質が含まれてないのでおすすめです。
  • 【チョコレート】チョコレートの原料であるカカオはポリフェノールの塊。ただしカカオ含有量70%以上を選ぶこと。
  • 【ブルーベリー】果物の中で特におすすめ。ポリフェノールが豊富で老化予防にも効果あり。
  • 【コーヒー】糖尿病や動脈硬化を抑える効果がある。ただし挽き立てコーヒーブラックのみ。
  • 【酢】血糖値を下げ、疲労回復に役立ちます。天然の醸造酢を選ぶこと。ポン酢はまた別物です。
  • 【生もの】調理方法によって栄養やAGEという毒性物質が変化します。【生もの》蒸す》煮る・茹でる》焼く・揚げる】
  • 【海藻・きのこ類】糖質がほぼ0で食物繊維が豊富。免疫力を高める効果有り。
  • 【大豆食品】植物性タンパク質や豊富な栄養を摂れる完璧な食材。乳がんの発症率を下げる。
  • 【肉】鶏の肉が最も良い。内臓などは栄養価が高い。しかし牛肉や加工肉は大腸がんの発症リスクをあげる。
  • 【糖質】玄米や全粒粉パン・芋類は栄養のバランスが良いですが、糖質には変わりなくたくさん摂れば血糖値をあげます。
  • 【パン】理想は国産小麦の天然酵母の全粒粉パンです。砂糖や塩を練り込まれているものには注意。ポストハーベストやイーストフードには発がん性が指摘されています。
  • 【バター】放牧された牛の乳から作られた「グラスフェッドバター」が最もおすすめ。
  • 【牛乳より豆乳】大豆製品である豆乳も100点に近い食品。茶葉をすり潰して抹茶豆乳として飲めばカテキンやイソフラボンも摂れておすすめ。
  • 【蜂蜜】甘味が欲しい時に適量であれば健康に役立ちます。近年注目されているのがジャラハニーとマヌカハニー。1日にティースプーン1.2杯が目安。
  • ハーブティー】就寝前の一杯として。鎮静効果や不眠に効いたり、老化原因であるAGEを抑えます。

まとめ

よくある勘違いがいくつかあったではないでしょうか?

結局のところ、加工食品や食品添加物まみれのものなど人の手が入ったものほど手軽な側面と不健康な側面があります。

健康的に生きたければ新鮮なもの、旬のものをあまり焼いたり、揚げたりせずにバランスよく摂る必要があるわけです。

バランス良くというのは、低炭水化物・中脂質・高タンパク質が好まれるかと思います。※食物繊維は炭水化物ですが積極的に摂って良いものです。

バランス良く取れたら質にこだわります。糖質は白米や外国産のパンを避け、脂質はコメ油やエキストラバージンオリーブオイルを使用し、タンパク質は魚・肉・大豆から満遍なく摂ること。

そしてジュース類や菓子類は病気を手に取ってるような物ということを忘れずに、血糖値をコントロールすること。

情報量が多過ぎて正しいのかどうか見極めることが非常に難しい時代かと思います。

信頼できる情報なのか自問自答し、学んだ知識は今から変えていくことが大切です

先送りはやらないで終わってしまうことがほとんどです。

あの時からこうしておけば…なんて事を思わない為にもご自身で健康管理を考えてください🫧

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