髪の成分である「CMC」とはなんなのか。
あまり知られていませんが、このCMCを意識するかどうかで、髪の保水力、柔軟性、艶が大きく変わります。
CMCは細胞膜複合体(Cell Membrane Complex)の略。
髪を構成する成分のひとつで、主に複数の脂質でできています。
脂質の効果っていうのは簡単にいうと濃厚な保湿ですね。
スキンケアでいう乳液みたいなものですね。
お肌を膜で覆うように細胞1つ1つ膜で覆っています。
乳液を使わないと肌がかさかさ乾燥してしまうようにCMCがないと髪がかさかさになってしまうわけです。
細かくいうとCMCは、髪の表面を覆っている「キューティクル(鱗みたいなもの)」と、内部のタンパク質でできた「コルテックス(ケラチン等)」をくっつける接着剤のような役割と、組織間の細胞膜やコルテックスの間を延びて水などを運ぶ血管のような役割の両方を果たしています。
髪を理想的な状態に保つために不可欠な成分になるわけです。
しかし、このCMCが満たされている箇所は薬剤の通り道でもあるのでアルカリカラーやパーマをすると殆どが流失してしまいます。
もし、このCMCが補充されないままだとどうなるでしょう?
髪の毛はパサつき乾燥が目立ちます。柔軟性もなく艶もでないですね。
この状態でアイロンなど高熱処理をすれば細胞間同士のクッションが無くなり、髪の毛はケラチンという硬いタンパク質でできていますので、高熱でそのケラチン繊維が凝縮してしまいます。
髪は硬くごわごわになり、カラーは染まらずパーマもかかりづらい、トリートメントも浸透しない。
そんなことにならないために、ちゃんとした脂質成分を含んだトリートメントをしてあげる必要があるわけですね。
ただし、美容室でしっかりトリートメントをして、保湿成分である脂質や糖類を補給しても結合力は弱いので、日頃のシャンプーで簡単に抜け落ちてしまいます。
ですから、ケラチンや脂質等を補給できるトリートメントをお家で毎日してあげるホームケアが大切です。
ただ表面的な見せかけやシリコン、オイルで重たくしてるだけのトリートメントでは修復できてないんですね。
被膜成分だけでは、ドライヤーやアイロンをする度に内部が熱ダメージを負ってしまいます。
トリートメントの質が大事になるわけです。
美容室では髪の状態に応じてカラー剤に効果の高いCMC(脂質等)を混ぜています✨
カラーを流した後にも補充しています。抜かりなしですね。
保湿力、柔軟性がアップします🫧
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